針供養とは、折れた針を豆腐やこんにゃくに刺し、神社に納めて針を供養する行事です。
この行事は関東と関西で日にちが異なります。関東や東北では2月8日、関西では12月8日に行われるのが一般的です。中には両方の日に針供養を行う地域や、3月3日のひな祭りに針供養を行う地域もあります。針は淡島神社に納めるのが一般的です。淡島神社は淡島様という神様を祀ってある神社で、婦人病を直したり、裁縫や芸事を上達させてくれる神様です。
針供養には地域の行事としてユニークなやり方もあります。富山県や石川県では、饅頭や餅を食べる、あるいは贈るという行事があります。これは「針せんぼ餅」と呼ばれ、娘が嫁いで初めて針供養を迎えるとき、実家から嫁ぎ先へと贈られ、そしてこの餅は、親戚や隣近所に分けられます。
昔、布が貴重であり家で服を作ることが当然であった時代には針供養は大切な行事だったのかもしれません。現在は洋裁学校や洋裁教室といったところで行われる以外はほとんど目にすることのない行事となっています。
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