七草粥は、1月7日に7種の野菜が入ったおかゆを食べる風習です。冬、野菜が少ない時期に野草を摘み、食すことでビタミンが取れること、そしておせち料理が続いたあとではあっさりした食べ物が胃に優しいという合理的な理由もありますし、また、七草粥を食べるとその年は無病息災でいられるとも言われています。
けれども、七草粥以外のものを食べる地域の行事もあります。福島を中心とした東北地方では七草粥の代わりに三日とろろを食べるという食習慣があります。これは1月3日に、とろろご飯またはとろろ汁を食べるものです。これは七草粥同様、胃にやさしいものです(山いもにはでんぷんを分解するジアスターゼや消化を促すムチンが含まれています)。そして1年間の無病息災を祈って食べるというものです。また、山形では七草粥の代わりに納豆汁が食されてきました。七草の材料を見つけることのできない雪国では、入手できる材料で代わりになる料理を作っていました。納豆汁の具には納豆や豆腐、こんにゃくといった季節に関わりなく入手できるものが使われています。
七草粥も三日とろろも納豆汁も、一年で最も寒い時期に体を温めてくれる食べ物です。
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